2005年度事業報告

2005年度(平成17年度)プロジェクト実施状況

2005年4月1日〜2006年3月31日)

地域開発及び地域自立支援に係わる事業


■アーンドラ・プラデシュ州及びオリッサ州における植林とフォローアップ事業
(プロジェクトコード:SOM-1/2/05-1) 

 2005年度の植林とフォローアップ事業は、アーンドラ・プラデシュ州及びオリッサ州あわせて6か村※で行いました。ゴンティペータ村では、村人たちが考案した素焼きの壺を使ったドリップ式灌漑を使って、村人自ら選択した新たな苗木を育てたり、植林面積を広げたりしました。チョルランギ村では、「森はわれわれの命だ」という村人の言葉も聞かれ、植林後の森の管理も彼らの手で行われていました。村人たちは、多くの種類の木を育て、収穫したさまざまな果実の販売によって現金収入を得られるようになり、子どもを学校に行かせたり、住宅を修繕するなど、生活状況が良くなったと語っていました。また、1993年に植林した当時は灌木や雑草さえほとんど生えていなかった岩山が、7メートルにも育ったチークの木や、マンゴー、カシューなど20種類ほどの樹木から成る森に覆われていました。プットシル村でも、2000年にソムニードの林業専門家が技術指導した苗床や斜面植林の手法を活かして、植林面積を増やしました。    

<※6か村 アーンドラ・プラデシュ州:ゴンティペータ村、ソーダ村、シーディ村、マミディジョラ村、チョルランギ村 / オリッサ州:プットシル村>

 

■都市スラム・漁村に暮らす女性を対象にしたエンパワーメント事業
(プロジェクトコード:SOM-1/3/05-1)

 ビシャカパトナム市にある現地NGO、CeFHA(人道支援センター)との協力事業で、同市スラムおよび漁村で、女性自助グループを対象にしたさまざまな技術研修を行いました。サリー用のブラウスの縫製、ジュートバッグの作成、線香やシャンプー、石鹸など7種類の技術指導を実施しましたが、特にピクルス作りは彼女たちの収入源の1つとなっています。また、スラムの女性自助グループたちの合同ミーティングも開き、貯蓄と返済の重要性や子どもの教育について等、さまざまな事項を話し合いました。小規模融資事業も継続して行われました。昨年度同様、正規の学校に通えない子ども達を対象にした補習授業も実施しました。さらに保健衛生指導のための無料診療を3回行い、内科および眼科の診療と同時に、栄養失調の子どもを持つ親には栄養摂取方法の指導も行いました。同地区での事業は今年度で終了しました。


 

■都市近郊農村部の女性自助グループと都市スラムの女性自助グループの連携による新たな産直運動構築と自立のための共有財産創出(JICA草の根技術協力パートナー型)
(プロジェクトコード:SOM/PCUR-LINK/05)

 アーンドラ・プラデシュ州ビシャカパトナムで、国際協力機構(JICA)が実施する、草の根技術協力事業のパートナー団体として、平成16(2004)年7月から3年間の女性自助グループ(SHG)の自立支援事業を行っています。

 第2年目となる今年度は、昨年度に引き続き各女性自助グループ(SHG)の運営能力の向上を図りましたが、特筆すべきは市内スラムと近郊農村部のSHGによってSHG連合体が構成されたことです。今年度行った研修等は、SHGの女性たちへの研修や視察、また活動を支援する地元NGOへの研修など合わせて143回実施し、SHG連合体の組織運営の方法や会計の仕組みについての指導も行いました。

 結成されたSHG連合体は、VVK(ビシャカ・ヴァニタ・クランティ)と自ら名付け、独立した組織として、着々と組織作りを実施し、定例会議の議事進行やメンバーグループのモニタリングなどを自分たちで行い、今までの研修を生かして目的別小委員会を設置するなど、自主的な活動が目立ってきました。一方で、グループ内部資金運用やミーティングの開催に関して、連合体メンバーのグループ間での格差が開いてきていますが、連合体の会則もようやく連合体発足後、11か月を経て完成し、連合体の拡大に向けて動き出し、生産・物流センター建築へ向けての具体的な活動にも着手しました。

 内部資金の活用方法、帳簿の付け方、グループ内での役割分担など、これまでに受けてきたさまざまな研修を活かして、連合体のメンバーによる他の女性自助グループへの「技術移転」が、来年度は期待されています。

人材育成及び研修生受入に係わる事業

■ソムニード職員研修(事務局強化)
(プロジェクトコード:SOM-2/1/05-1)

 今年度はソムニードの若手スタッフ3名を、それぞれインドに派遣し研修しました。2005年6月には上清水温子が研修を受けました。2005年9月末には前川香子が、万博に参加したスバさんをプットシル村まで送った後、11月末までインド駐在事務所配属のための研修を受けました。また、2006年1月には高田尚子が研修を受けました。国内研修では、若手スタッフが名古屋方面の関係団体とできるだけ交流できるよう配慮しました。これらの研修の成果は確実にあがっています。

 

■ソムニード・インターン研修 
(プロジェクトコード:SOM-2/1/05-2)

6月 シャプラニールからの紹介で男性1名が2日間の研修。

8月 清泉女子大学、真崎克彦専任講師(文学部地球市民学科)の紹介で1年生の女子大生1名が短期インターン生として2週間の研修。

11月 名古屋NGOセンターからの短期インターン生2名を受け入れ。この2名は、ソムニードで研修を受けたいと希望して31日間の研修を終了。

 

■平成17年度PKPM(JICAプロジェクト)「インドネシアにおける市民社会参加によるコミュニティー・エンパワーメント」研修 
(プロジェクトコード:SOM-2/3/05-1)

 JICAからの依頼を受け、インドネシアのNGO、政府関係者6名を受け入れ、研修しました。高山市内のソムニード研修センター、旧高山市内、白川村、高山市と合併した久々野町をフィールドとした住民参加による地域づくりの研修を実施し、高山市長、白川村村長、久々野支所長との面談も組み込み、地域自治体と住民活動を比較できる研修プログラムを実施しました。高山市新宮町の自治体は住民自治のお手本のような活動をしていましたが、事務局長の竹内がJICA東京の終了式に参加した際、研修生の感想には久々野町の活動が一番印象に残ったようでした。

 

■名古屋NGOセンター「Nたま」研修生受入事業 

(プロジェクトコード:SOM-2/3/05-2)

 11月3日4日の2日間、名古屋NGOセンターから11名の研修生とスタッフ2名の計13名を受け入れました。空町倶楽部の2階にあるソムニード研修センターを拠点に、「文字のない現場からどのようにして情報を取るか?」現場での情報の取り方を高山市内の町歩きで体験してもらい、グループ別に発表しました。暮らしている現場での研修というのは、受講生にとっては、大きな驚きだったようです。

調査・研究等に係わる事業

■ネパール・プロジェクト形成調査 

(プロジェクトコード:SOM-3/1/05-1)

 ネパールは現在、政治的に不安定な状況にあり、定期的なフィールド調査の実施が困難なため、ネパール全体の森林状況や土砂流出、その原因などをさまざまな研究資料に基づいて調査・分析する作業を行いました。またネパールのプロジェクト担当者をインドに招聘し、ネパールでの事業形成を行う上で必要な小規模水利開発を通じた複合的な村落開発計画の研修を実施しました。将来の事業形成に向けて、現在は、スタッフのコンピューター技術の向上や、マカワンプール地域での実施可能性調査の準備にも取り組みました。

 

■小規模水利事業実施可能性調査

(プロジェクトコード:SOM-3/1/05-2)

 アーンドラ・プラデシュ州のスリカクラム地区の中、7つの郡(パタパトナム、ヒラマンダラム、メリアプッティ、サラバコタ、シータマペータ、ラクシュミナラスペータ、コトゥール)の23か村で調査を実施しました。本調査は将来の小規模水利事業の対象地を選定するための基準を設置し、潜在的な問題やコミュニティーの自然資源管理能力を明確にするために行ったものです。調査には、国勢調査や降水量、土地所有に関する地区単位、郡単位でのデータの収集やその分析も行いました。また、実際に村を訪れ、村の歴史的背景、過去に行われた様々な開発事業の分析、特に過去の水利事業の分析、そして森・土地・水などの共有財産(CPR)の活用状態も調査しました。調査を行った村では、政府やNGOが行った事業で、その事業終了後も村人によって持続されているものは皆無であり、村人たちによって管理されないまま、援助によって村にもたらされた様々な構造物が放置された状態でした。今後、小規模水利事業形成を行うにあたって、村人たちと共に、過去のこうした事業の過程を振り返り、なぜ機能していないのか、その検証が次年度の課題となりました。

 

■住民主体の小規模水利資源管理調査「アーンドラ・プラデシュ州における山岳少数民族を対象にした小規模水利管理の実態調査・分析と提言」

(プロジェクトコード:SOM-3/2/05-1)

 平成18年2月、国際協力銀行(JBIC)の委託事業として、アーンドラ・プラデシュ州における山岳少数民族を対象にした小規模水利管理の実態調査を実施しました。同事業はアジア地域づくり研究所(いりあい・よりあい・まなびあいネット)との協働で実施されました。ソムニード代表理事の和田信明が調査団代表兼水利資源・森林資源管理専門家として、またインド駐在事務所代表の原康子が村落組織専門家として、アジア地域づくり研究所の長畑誠氏が参加型開発・調査の専門家として参加しました。ソムニード・インド事務所からは、ラマ・ラジュー代表がコミュニティー開発専門家として参加しました。これまでソムニードが培ってきた住民主体の植林事業やコミュニティー開発の技術をもって、複合的な自然資源管理能力を要する「水利資源管理」に関して、現状や問題点を分析し、今後の小規模水利事業実施についての提案を行い、国際協力銀行からその専門性を高く評価されました。

 

■タミル・ナードゥ州、カルナータカ州におけるJBIC森林再生プロジェクト・モニター事業

(プロジェクト・コード:SOM-3/2/05-2)

 平成17年9月、10月、11月および平成18年2月にかけて合計38日間、国際協力銀行の委託事業で、ソムニード代表理事の和田信明がコミュニティー開発専門家として、タミール・ナドゥ州およびカルナータカ州の合計16か村において日本の政府開発事業(円借款)による森林再生プロジェクトのモニタリングを実施しました。同調査は、平成15年度、16年度に実施したJBICの業務委託調査が高く評価された結果、インドの各州森林局やJBICから依頼を受けたものでした。事業の実施段階に応じた具体的な提言は、インド州政府森林局と地元住民の共同による森林の管理に大変有効であると、高く評価されました。

地球市民教育に係わる事業

■愛知万博出展事業
(プロジェクトコード:SOM-4/1/05-1)

 愛・地球博「地球市民村」小パビリオンに出展(9月1日から25日まで長久手会場)参加しました。ソムニードのインドでの活動を分かりやすいジャングル展示とワークショップで紹介しました。ソムニードのパビリオンへの来場者は1万人ほどで、来場者による感想カードが6,500枚集まりました。このうち名前と住所の書かれた4,500枚は貴重な財産です。

 また、ソムニードの展示コーナーは、開放的であり、多くの関係者にも親しみを持たれる内容でした。40人余りの人々が、ボランティアとして、パビリオンの仕事に参加してくれました。パプアニューギニアのVIPや世界博覧会協会会長夫人などがソムニードのパビリオンを訪れ、若手スタッフが健闘し、大きな成長になりました。また地球市民村の事務局からは、地球市民村の運営に貢献してくれたとお褒めの言葉も頂き、最終日には「地球市民村」出展団体としてソムニードが博覧会名誉総裁との懇談会に出席することができました。

 国境なき医師団や国際飢餓対策機構など大手NGOと肩を並べて出展したことは、その後の行政や企業からの信頼度が飛躍的にあがったことを様々な場面で感じています。

 

 

■各種講演活動

(プロジェクトコード:SOM-4/1/05-2)

平成17年(2005年)
4月2日 国際ソロプチミスト高山認証20周年記念式典にて寄付金を贈呈される。代表理事代理で出席 竹内ゆみ子(高山市 グリーンホテル)

5月4日 国際協力ひろば第1回勉強会「スラムに暮らす女性のコミュニティー開発へのイニシアチブ」発表 原康子(インド・デリー)

5月5日 在デリー日本人会婦人部ボランティア・サークル会合 インド沖津波被災地復興支援活動進捗報告会 原康子(インド・デリー)

5月16日 日本福祉大学福祉経営学部国際福祉開発マネジメント学科斉藤千宏教授主催講義「開発とNGO」発表 原康子(知多郡美浜町)

5月17日 瑞穂市立生津小学校(5,6年生対象)開発教育授業「ソムニード活動紹介とインド農村部暮らし体験」発表 原康子(岐阜県瑞穂市)

5月19日 アジア地域づくり研究所(いりあい・よりあい・まなびあいネット)勉強会「インド、スラムに暮らす女性たちが共有財産管理(CPRM)を自覚したとき」発表 原康子 和田信明(東京都新宿区)

5月20日 清泉女子大学文学部地球市民学科 真崎克彦専任講師ゼミ「ソムニード活動紹介と女性の自立支援」発表 原康子(東京都品川区)

5月24日 岐阜大学教育学部附属中学校 開発教育授業「ソムニード活動:富と貧困と私たちの暮らし」発表 原康子(岐阜県岐阜市)

6月3日 環境国際シンポジウム2005inたじみ テーマ 京都議定書の発効を受けて〜私たちの行うこと〜 多治見市長やエコアジア参加国代表及び国際機関代表らと共にパネリストとして参加 竹内ゆみ子(岐阜県多治見市 セラミックパークMINO内)

7月3日 万博ボランティア研修会 万博ボランティア参加者対象に研修会 「再生・カレーの森館のコンセプトと接客の基本」説明 竹内ゆみ子、高田尚子(岐阜市長良川国際会議場)

7月18日 社団法人岐阜県建築士会による地域貢献活動基金助成事業完了報告会記念パネルディスカッション「神岡町も宝物〜地域・地方に於ける「まちづくり」のありかた」発表 竹内ゆみ子(岐阜県飛騨市 山の庵) 

7月23日 名古屋国際センター インドフェスティバル 「ソムニードのJICAパートナーシップ事業、貧困層の女性自立支援事業について」発表  高田尚子(名古屋市)

7月28日 高山市男女共同参画市民企画事業 YOU&MEサロン・パレット 「万博展示物紹介とソムニードのパビリオン紹介」 発表 竹内ゆみ子(岐阜県高山市)

9月10日 愛知国際女性映画祭2005 JICA presents Woman Power in 国際協力パネルトーク〜女性の女性による女性のための国際協力〜 パネリスト竹内ゆみ子(名古屋市東区 ウイル愛知)

10月8日 メタセコイアの森の仲間達 子供通学エコキャンプ「万博ワークショップ」発表 上清水温子、高田尚子

11月6日 飛騨高山学生会議 地域交流文化会「高山に於けるソムニードの活動と国際交流の問題点」 講師 上清水温子

11月24日 日本福祉大学 野崎泰志助教授ゼミ「ソムニードの海外活動紹介と国内における地域づくりの関係」講師 竹内ゆみ子(高山市ソムニード事務局2F)

12月3・4日 名古屋NGOセンター研修生受入事業 「生活現場の情報とは」「ソムニードの海外活動紹介と国内における地域づくりの関係」講師 竹内ゆみ子 「昭和30年代の高山の町」発表 稲部香代子

12月15日 ニューデリー日本人学校(中学校)開発教育授業「貿易ゲームとソムニード活動紹介」 原康子(インド・デリー)

12月17日 乗鞍青年の家 05年川と山のぎふ生前体験活動の集い ◎自然体験講座2.愛・地球博にみるアクティビティー事例紹介 発表 竹内ゆみ子、高田尚子(岐阜県高山市)

平成18年(2006年)
1月28日 岐阜県コミュニティ研修会「町内会のできること、NPOのできること」進行&コーディネーター 竹内ゆみ子

2月3日 美濃ロータリークラブ 「ソムニードの活動紹介」発表 西田光貴(岐阜県関市)

 

■染織工芸を通した日印文化交流事業 
(プロジェクトコード:SOM-4/2/05-1)

 2006年2月7日から10日まで、タミール・ナドゥ州チェンナイ市内のギャラリー「アメジスト」において、在チェンナイ日本総領事館との共催で、日印文化交流事業「日本の『紙』技術紹介展及び紙漉・染色デモンストレーション」を開催しました。出展者15名の内、染色工芸家成田ケイさん等4名の作家が現地へ赴き、展示会場でデモンストレーションも行いました。会場には延べ350名の人が訪れ、マスコミ関係も新聞・雑誌関係が9社、TV局が8社が取材するいう大変な反響でした。この作品展は、インドの自然染料・自然素材と日本の紙や技術の融合によって創作された作品をインドの人々に紹介するというものでした。この事業を通じて、ソムニードの進める自然素材開発プロジェクトについてもインドの人々に紹介する良い機会となりました。

 日本総領事館からも、これまでの文化交流事業にはない大成功であったと大変感謝されました。

国際協力に関する情報提供に係わる事業

■ニュースレター(Sangham)
(プロジェクトコード:SOM-5/1/05)

 Sangham No. 40、41、42

 

■ニュースレター(カシューナッツ・メール)

(プロジェクトコード:SOM-5/2/05)

 カシューナッツ・メール No. 21、22

 

■ソムニードホームページ
(プロジェクトコード:SOM-5/3/05)

 随時更新

 

■年次報告書

(プロジェクトコード:SOM-5/4/05-1)

 2004年度(平成16年度)年次報告書

オルタートレードに係わる事業

■ 染色工芸自然素材開発パイロット事業(女性自助グループ支援) 
(プロジェクトコード:SOM-6/1/05)

 インドの自然素材を利用して、国際理解教育教材を開発するために試験的に行う事業です。高山市内にアンテナショップを置く構想がありましたが、その場所が染色工芸家成田ケイさんの工房となったため、ソムニードが利用するには無理があるようです。しかし、現在クラフトを通じた国際理解教育の考えで、インドでは女性自助グループ支援と連携するこの事業を発展継続させています。

地域支援活動に関わる事業

■ NPO、CBO支援事業
(プロジェクトコード:SOM-7/1/05-1)

 地域の中にNGO/NPOの理解者を増やすため各地域での研修を行いました。また引き続き、ひだNPO活動センターを支援しました。週3日(月、火、水)、ひだNPO活動センター・空町倶楽部にスタッフを派遣しました。毎週火曜日に開かれる地域の人との食事会「火曜サロン」は、確実に地域に根付いています。今年から地元町内会の人々が、空町倶楽部を会合に利用し始めました。

その他本法人の目的を達成するために必要な事業

■インドネシアPKPM事業への専門家派遣

(プロジェクトコード:SOM-8/1/05-1)

 昨年度から継続して、和田信明代表理事が、合計3回、のべ3か月、インドネシアにおけるJICA技術協力プロジェクト「市民社会の参加によるコミュニティー開発」事業においてファシリテーター育成担当短期専門家として派遣されました。政府関係者やNGO職員を対象に、村人たちが自らイニシアティブを取って進めていくために必要な、ファシリテーターの技術の研修指導を行いました。

 


■ガーナWACIPAC事業への専門家派遣

(プロジェクトコード:SOM-8/1/05-2)

 平成17年6月15日から27日にかけて、ソムニード代表理事の和田信明が途上国開発事業の専門家として、日本とガーナの政府間技術協力事業の一環として実施された、西アフリカ国際寄生虫疾病コントロール事業(WACIPAC)のプロポーサル作成研修に招聘されました。西アフリカ諸国より6か国、18人の各省庁担当者に、地域住民主体の事業計画の立て方、予算立て、持続可能性について指導しました。

緊急支援事業

■スマトラ沖津波被災地復興支援事業
(プロジェクトコード:SOM-8/1/05-3)

 平成16年12月26日に発生したスマトラ沖地震・津波による復興支援を、昨年度から引き続き実施しました。タミール・ナドゥ州のナーガパッティナム県コディヤンパラヤム村で平成17年3月から8月、コリヤール村では同年9月から平成18年3月までそれぞれ支援事業を行いました。

 これらの地域は、死者数は比較的少なかったものの、生業としている漁業に必要な諸設備(漁船、網など)への被害が大きく、同州その他の地域に比べて、諸団体による支援活動が、被災直後はほとんど行われていませんでした。両村共に女性自助グループを対象に、女性自助グループ内での貯蓄や小規模融資を利用した資金運用について研修を実施し、被災住民の希望と現状に沿って復興していくために支援金を活かす活動を行いました。支援を受けた女性たちの中には、漁船や魚網の修繕あるいは購入をする、新しく雑貨店を開くなどの事業を開始した人たちもいました。

 復興支援事業は、ひとまず終了しましたが、事業終了後も、研修を受けた女性自助グループの多くは、内部資金の回転も順調に行い、貯蓄高も増加するなど、も継続的な活動が見られます。
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2005年度 会計報告

(2005年4月1日〜2006年3月31日)

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