2006事業報告

2006年度(平成18年度)プロジェクト実施状況

(2006年4月1日〜2007年3月31日)

地域開発及び地域自立支援に係る事業

アーンドラ・プラデシュ州及びオリッサ州における植林とフォローアップ

(事業コード:SOM-1/2/06-1)

■1993年の創立以来、90年代に行ったソムニード事業の検証として、「森のトラスト」、「COMNEED(Community Needs Programme)」、「PAP(Poverty Alleviation Programme)」を実施した村の村人へのインタビューを行いました。すでに死亡した人、引っ越した人を除いて調査した結果、当時掘った井戸が現在は使われていなかったり、支援したヤギを売り払っていたり、明らかな失敗例がありました。その一方では、個人の才覚で植林地を広げたり、高利貸しから借金をする必要が無くなった村人もいたりなどの効果も、見られました。しかし、ソーダ村の植林地以外にコミュニティ全体で植林やその後の管理をしているところは無く、全体としては、村単位というよりも個人の受益者どまりの事業であったという性格が、よく現れた結果でした。事業を実施する際には、すでにこちらで作った事業を持ち込むのではなく、コミュニティ全体で活動計画の作成から実施、モニタリング、評価、フィードバックをするよう促していくことが、今後の課題であることがますます明らかになった検証でした。

■オリッサ州の植林では、中部電力(株)の「記念日植樹券」活動の一環として、コーラプット郡ボダマンジャリ村に6,000本植樹しました。平成18年(2006年)5月に和田信明(代表理事)と前川香子(海外事業コーディネーター)がWIDAのスタンリー氏と現地を訪れ植林前の指導をした他、10月に前川が植林後の現地を訪れ、ボダマンジャリ村の人々がプットシル村の村人から植林方法を習得したこと等、植林活動の様子を聞き取り、現場を視察しました。プットシル村からの技術習得は、村から村への技術移転が行われた具体例となり、この様なことが可能だということが立証されました。ちなみに、この植林方法は、平成12年(2000年)にソムニードの専門員の野中長次郎が、プットシル村で技術指導したものです。

 

女性のイニシアチブによるコミュニティ開発

(事業コード:SOM-1/3/06-1)

■CeFHA(人道支援センター)によるビシャカパトナム県コタウラトラ郡5ヶ村での、女性リーダー育成活動を支援しています。自助グループの形成、貯蓄活動や収入向上のための技術、さらに自然資源の活用方法に関する指導を行っており、平成18年(2006年)10月には前川が現地をモニターしました。

 

都市近郊農村部の女性自助グループと都市スラムの女性自助グループの連携による新たな産直運動構築と自立のための共有財産創出(通称PCUR-LINKプロジェクト: JICA草の根技術協力パートナー型) 

(事業コード:SOM/PCUR-LINK/06)

■第3年目となる平成18年度(2006年度)は、SHGへの直接的な指導からSHG連合体(VVK)への指導が主な活動となりました。金銭出納帳や貸借対照表、補助簿の付け方、議事録の書き方などの研修は、貯蓄・ローンの貸し出しというSHGの活動だけでなく、商売をするのにも必要な知識だということが、やっとメンバー間でも共有され始めた年でした。金銭出納帳、貸借対照表、補助簿の付け方、議事録の書き方、SHGの規約の作り方に関して、メンバーから募った指導員候補の指導員養成研修を5回連続で行い、この指導員達が個別のSHGを訪問して帳簿付けを指導するという仕組みが始まりました。

■また、11月からは農村部との連携も始まり、ビシャカパトナムから120キロほど北上した所に位置するスリカクラム県ポガダバリ村のSHGとお互いに行き来し、生活環境からSHG活動まで、VVKが幅広くその様子を知る機会を得ました。

■廃物を利用したクラフト素材ビジネスに関する研修も始まりました。高山事務局から高田尚子(交流・クラフト素材開発担当)がインドに出張し、VVKと共同で、ビシャカパトナム市内でトウモロコシの皮を収集し、高山へ発送するという作業を8月に行い、翌年2月にはポガダバリ村やディッピゴーダ村で収集したターメリックのヒゲ根やカシューの葉などを、洗浄から袋詰めまでVVKメンバーが行い、一連の商品化作業を経験することができました。商品として成り立つためには、一定の量、一定の品質ということが必要だということを、初めて経験したメンバーたちでした。

■12月5日、VVKがようやく、アーンドラ・プラデシュ州の相互扶助組合法(MACS)に正式登録され、銀行業を始める環境が整いました。手始めは、ローンの貸し出しが主ですが、貸し出し・返済に関する規則や手続きの改良も手探り状態。貯金に関する諸規則もまだ作られていません。すべて、これからです。

■パタパトナムでは8月より生産・物流センターの建設が始まり、開始時は季節外れの大雨で建設材料や建設スケジュールの大幅な変更が生じました。今年の3月時点で、1階部分の外装や排水溝・電気系統の設置が済み、内装工事および敷地内整備に取り掛かっています。(詳細は、ソムニードのブログにアップしてある「PCUR-LINK便り」のバックナンバーをご覧下さい。)

人材育成及び研修生受入に係る事業

1 ソムニード・職員研修
(事業コード:SOM-2/1/06-1)

 中田豊一(代表理事)、和田信明(代表理事)、原康子(海外事業チーフ・コーディネーター)が専門家として派遣されたインドネシアでのJICAの技術協力プロジェクト「市民社会の参加によるコミュニティ開発」(通称PKPM)の枠組みで、インドネシアから3名のインドネシア人専門家が平成18年(2006年)8月にインドを来訪、ソムニードの新人スタッフへ、コミュニティ開発のファシリテーション技術の基礎を指導しました。このインドネシア人専門家は、同プロジェクトで和田が訓練した人たちです。今回のテーマは、「コミュニティに根ざした課題の分析(CBIA)」で、日本人スタッフとしては、前川と高田が参加しました。



ソムニード・インターン研修

(事業コード:SOM-2/1/06-2)

■平成18年度は、合計5名のインターンを受け入れました。そのうち1名は、ソムニード主催の研修「ソムニードNGOコーディネーター養成講座〜初級編〜」を受講後インターンを希望。9月から10月にかけて約1ヶ月半事務局で研修を受け、年末には維持会員となってくれました。

■12月には、恒例「Nたま研修」の枠で、名古屋NGOセンターからのインターン生1名を受け入れ、約1ヶ月間の研修を行いました。また、翌3月には、独立行政法人「雇用・能力開発機構」より、IT訓練研修生を約1ヶ月間受け入れました。他に20代の男性が2名(11月に東京より1名、1月に岐阜より1名)短期研修(1週間程度)で訪れました。

研修によって、自らの地域の問題を考え、国際協力を自分に引き寄せ、自分の言葉で表現できるようになるなど、研修は有意義だったという感想が5名全員から寄せられました。


 

ソムニードNGOコーディネーター養成講座(ソムニード研修事業)

(事業コード:SOM-2/2/06-1)

■8月22〜23日の両日、地域づくりのコーディネーターを育成するための「NGOコーディネーター養成講座」を、開催しました。愛知県からの2名の参加者とともに、上清水温子(会員管理担当)が、職員研修の一環として参加しました。研修員たちは、竹内ゆみ子(事務局長)の指導の元に、地域づくりの本質、海外でのコミュニティ開発との共通点などを学びました。研修員たちからは、「内容が濃く、今まで意識しなかった地域の課題について考えることができた」などの感想が寄せられました。



 

スタディーツアー(ソムニード研修事業)

(事業コード:SOM-2/2/06-2)

■平成19年(2007年)2月18日〜27日にかけて、参加者5名がインドを訪問。アーンドラ・プラデシュ州スリカクラム県にて、水くみやカレー作り、ホームステイを体験したり、少数民族の村で村人と交流をしたりして、南インド農村部の暮らしを満喫しました。参加者からは、「10日間、南インドの生活や自然をたっぷり体験し、現地のパートナー団体や村人とソムニードが培ってきた信頼関係を学ぶ事ができた」など、充実したツアーであり、学びの機会であったという感想が寄せられました。

 


ICA地球ひろばNGOスタッフ研修受入

(事業コード:SOM-2/2/06-3)

■JICA「地球ひろば」(東京・広尾)より要請され、JICA国内事業の一環である「NGOスタッフ研修」の海外研修をインドで受け入れました。草の根技術協力事業をこれから実施する人も含め、首都圏、東海地方から集まったNGOスタッフ7名を対象に、3月25日〜4月7日まで研修が実施されました(JICA地球ひろばやJICAインド事務所での事前・事後研修も含まれます)。ソムニードが2004年から実施しているJICA草の根技術協力事業の事例をもとに、実際に現地スタッフやソムニードと共に活動しているスラムの女性たちを通じて、「連携」や「パートナーシップ」を問い直す、という内容の研修でした。研修終了後、研修生たちは、自発的に各地元で報告会を開くなどして、インドでの研修成果を多くの人と共有する機会を持ちました。



 

平成18年度PKPM(JICAプロジェクト)「市民社会参加によるコミュニティ開発」本邦研修

(事業コード:SOM-2/3/06-1)

■JICA東京国際センターからの依頼によるこの研修も、3年目の最終年度を迎えました。今年度は、インドネシア人研修生4名を9月11日〜16日の間高山で受け入れ、研修を行いました。高山市内をフィールドとし、高山市と合併した久々野町の地域づくりの団体、既存の町内会活動を越えた新宮町町内会のまちづくり活動などから、住民自治について学び、経験の交流をしました。高山の後は、神戸で、中田の指導による研修を行いました。

■また、翌2月には、上記研修の3年間のまとめの事業として、東京、神戸、高山での報告会が行われました。高山では「日本の地域づくりで学んだこと」と題し、インドネシア研修生5名による報告会と交流会を行いました。高山会場では、過去3年間受け入れ団体となっていただいた団体やNPO活動に関心のある皆さん約30名が参加し、充実した会となりました。

 

名古屋NGOセンター「次世代のNGOスタッフを育てるコミュニティ・カレッジ」(通称:Nたま研修)生受け入れ

(事業コード:SOM-2/3/06-2)

■11月23日〜25日の2泊3日で、名古屋NGOセンターから11名の研修生とセンターのスタッフ1名を受け入れました。この研修は、名古屋NGOセンター主催の「次世代のNGOスタッフを育てるコミュニティ・カレッジ」(通称Nたま研修)の一環として行われたもので、ソムニードは毎年研修生たちを受け入れ、研修しています。今年度の研修テーマは「コミュニケーションを阻害する要因とは」。第1日目は飛騨市古川町を、2日目は高山市の町の中を実際に歩くことによって、研修生自らテーマについて考え、3日目には発表を行いました。

 

岐阜県青年海外派遣団受入

(事業コード:SOM-2/3/06-3)

■平成18年(2006年)8月28日〜9月3日まで、岐阜県主催の岐阜県青年海外派遣団の団員たち11名をインドで受け入れました。ビシャカパトナム市内のスラムやパタパトナム郡などのソムニード活動地を訪問し、「スラムとは何か?」、「貧困とは?」などについて、ソムニードのファシリテーションの元、参加者同士でセッションを重ねました。自分で自分の社会を変えていこうとしているインドの人々と出会った事で、自分自身は岐阜県で何ができるのか?という事を参加した若者たちは考えるようになっていきました。参加者の中には帰国後、ソムニードの支援者となる人、高山の事務局を訪問する人など、大きなインパクトを与えました。

調査・研究等に係る事業

ネパール・マカワンプール地区における地域住民参加型森林保全事業

(事業コード:SOM-3/2/06-1)

■ネパールでは、平成14年(2002年)以来政情不安定な状態が続いていましたが、平成18年(2006年)12月頃から安定の兆しが出始め、翌1月には和田と原が視察のため、カトマンズにあるソムニード・ネパール事務所へ出張しました。出張中、ネパール事務所の管理運営方法の指導の他、JICA事務所やシャプラニール事務所も訪問し、ネパールの情勢に関する情報収集、交換を行い、今後の協力体制について話し合いました。それらを踏まえて、今後3年間のネパールでの活動について、ネパール人スタッフと話し合い、マカワンプール地区の村の皆さんと、水源涵養地帯の植林と土砂流出防止の技術移転を中心とする森林保全事業を実施する予定で事業計画を進めることになりました。マカワンプール地区の1ヶ村で実施し、その村の人たちが中心になって近隣の村に技術移転をしていける仕組みを作るという基本方針を立てました。

 

トリプラ州森林利用実態調査

(事業コード:SOM-3/2/06-1)

■平成18年(2006年)10月に、インド東北部に位置するトリプラ州で、JBICの委託調査を行いました。中田、和田、原とソムニード・インディアからラマ・ラージュが参加し、トリプラ州の山岳民族が、伝統的な焼畑農業からゴムの植林へと移行した後の森林利用実態について調査し、報告書をまとめました。

 

林業セクター関係者の研修プログラムの現状と課題に係る調査

(事業コード:SOM-3/2/06-2)

■JBICの委託を受けて、平成19年(2007年)2月から3月にかけて、タミールナドゥ州、ラジャスターン州、アーンドラ・プラデシュ州において、地域の皆さんと国有林の共同管理を実施する森林局職員の研修の実情を調べる調査を行いました。和田、原、ソムニード・インディアからラマ・ラージュ、ジャヤチャンドランも参加し、3州の州政府森林局職員、関係者約300名にインタビューを実施、報告書を作成しました。

地球市民教育に係る事業

愛知万博継承事業参加

(事業コード:SOM-4/1/06-1)

■「育てよう!愛・地球博の種」

平成18年(2006年)6月24・25日の両日、名古屋市久屋大通り公園において、愛知万博継承事業のイベント「育てよう!愛・地球博の種」が開催されました。このイベントには、「愛・地球博」をきっかけに芽生えたNGO/NPOや市民団体の新しい動きを今後も継承していこうと、万博に出展した約20のNPO/NGOや市民団体が参加しました。ソムニードは、人形を使った水運びゲームと、インドの染料で染めた和紙を使ったミニュチュア苗木を作るワークショップを行い、植林の大切さ、大変さを伝えました。ワークショップには、クラフトの専門家である会員の方に、講師として協力していただきました。

■「トヨタ産業フェスタ2006」

9月23日・24日の2日間、愛知県豊田市の豊田スタジアムで「トヨタ産業フェスタ2006」が開催されました。「愛・地球博」終了後1年目のイベントだったことから、主催者の豊田まちづくり(株)から、万博に出展したソムニードに参加の声が掛かりました。ソムニードは「未来へつなげよう。愛・地球博 地球市民村in とよた」のコーナーに出展し、パネル展示・水運びゲーム・ミニュニチュア苗木作りを行いました。このイベントでは、地元豊田市から延べ8名のボランティアのご協力を得て、ブース設営、出展と撤収までを行いました。

 

各種講演活動など

(事業コード:SOM-4/1/06-2)

■平成18年度(2006年度)は、ソムニードの主催、共催でのイベントが8回、参加団体として招請されたイベントが6回ありました。また、講師、パネリスト、指導者派遣も、8回ありました。

★4月29日 イベント「2006連合フェスティバル NGO/NPOコーナー」ブース出展/名古屋 市、 レインボーホールにて

★ 5月28日 講演会「インドの話を聞く会」/ソムニード主催、高山市役所にて:講師 スワルナ・クマリ 氏(マヒラアクション代表)

★5月29日 駿河屋、植林お礼イベント(スパイスつぶし体験とチャイの試飲)/駿河屋とソムニードの共催、駿河屋アスモ店にて

★5月31日 講演会「インドの話を聞く会〜お釈迦さまの国インドは今〜」/覚成寺とソムニードの共催、安八郡覚成寺にて:講師 スワルナ・クマリ氏

★6月1日 

○座談会「女性の自立とインドのこどもたち」/垂井町女性倶楽部アジアンハートとソムニー  ドの共催、垂井町・夢織風染にて:発表者 スワルナ・クマリ氏、

○講演会「世界の課題 地域の課題〜インドの地域づくりに学ぶ〜」/NPO法人泉京・垂井と の共催、垂井町・垂井町中央公民館にて:講師 スワルナ・クマリ氏

★6月24日 イベント「地球市民フェスタ」ブース出展とワークショップ開催/名古屋市、名古屋NGOセンターにて

★8月10日〜8月21日 パネル展/夢キッズ(ショッピングセンターバロー内)にて

★ 9月17〜18日 イベント「再生・カレーの森フェスティバル」パネル展とワークショップ開催/ソムニード主催、飛騨・世界生活文化センターにて

★10月12日 高山市男女共同市民企画事業YOU&MEサロン・パレットにおける講演「女性の自立支援〜インドからの報告〜」/勤労青少年ホーム:講師 高田尚子

★10月14〜15日 イベント「未来のぎふ、グローバルぎふ」パネルディスカッション、パネル展、ワークショップ、シタール&タブラコンサート、チャリティーグッズ販売会を開催/主催岐阜県民文化ホール未来会館、共催ソムニード、岐阜市・岐阜県民文化ホール未来会館にて

★10月20日〜1月29日 岐阜県ミュージアムひだ企画展「祈りの世界への誘い−躍動するインドを中心に−」内にてコーナー展示「南インド少数民族と庶民の暮らし」/飛騨・世界生活文化センターにて

★10月28〜29日 地域デビュー講座:高山会場基調講演 竹内ゆみ子

★10月30日 高山ロータリークラブにおける講演「インドの水事情」/飛騨ホテルにて:講師 高田尚子

★11月13日 イベント「飛騨高山会議」パネル展示:飛騨・世界生活文化センターにて

★11月19日 イベント「開発教育指導者研修初級編in飛騨高山 国際理解って?〜身近なところから考えよう〜」インド現地事情の紹介とワークショップを開催/主催JICA中部、共催ソムニード、飛騨・世界生活文化センターにて:講師 栗田美由紀、高田尚子 

★12月9、23日 講座「NPO起業・就職講座」:講師 竹内ゆみ子

★12月10日 イベント「つながるバザール」ブース出展/主催つながるバザール実行委員会、飛騨コンソーシアム、共催もちもちの会、ソムニード、障害者を支える会、フルーツバスケット、飛騨・世界生活文化センターにて

★12月14日 富山大学、文化人類学概論講演「文化人類学と国際協力」:講師 高田尚子

★3月5日 山王小学校、総合学習授業「山王の森とソムニード」:講師 高田尚子 

★3月14日 シーズ ファンドレイジングフォーラム/東京にて:パネリスト 栗田美由紀

★3月17、18日 イベント「メルヘンアニメ映像祭」ブース出展/飛騨・世界生活文化センターにて

クラフト講座による国際理解教育事業

事業コード:SOM-4/2/06-1)

■平成18年(2006年)7月〜9月中旬までと翌年1月に高田がインドに出張、農村と都市で、不要物の中からクラフトの素材となりうるものを調査しました(例:タマリンドの殻、バナナの茎、カスタードアップルの種、ターメリックのひげ根など)。調査で見つけたクラフト素材候補7種類は日本へ持ち帰り、素材の用途について専門家とともに研究を重ねました。こうして開発されたクラフト素材は、将来、スラムの女性グループ連合体VVKを通じて輸入をしていく予定で、VVKに素材の包装指導をして商品サンプルを作るなど、VVKとの関係作りも継続して行いました(本報告「SOM/PCUR-LINK/06」を合わせてご覧下さい)。



国際協力入門ハンドブック:「国際協力ってなに?」制作

(事業コード:SOM-4/3/06-1)

■国際協力とはどのような活動なのかを多くの方に気軽に知っていただくため、ソムニードがハンドブックを企画・制作しました。飛騨高山国際協会との協働事業です。インターンやボランティアの皆さんの意見を反映し、国際協力に馴染みのない方にも分かりやすいハンドブックを13,000部作成しました。学校での授業、市民講座など、様々な場面で利用いただけます。

国際協力に関する情報提供に係る事業

ニュースレター「Sangham」
(事業コード:SOM-5/1/06)

■「Sangham」は、ソムニードの行う様々な事業をその事業内容から方法まで詳しく報告してきたニュースレターで、専門家からも高く評価されています。昨年度までは年3回発行していましたが、2006年度からは年1回発行に変更しました。これは、専門家ではない方たちに向けた新しいニューレター、「南インドだより」を年2回発行することにしたためです。

 

ニュースレター「カシューナッツ・メール」

(事業コード:SOM-5/2/06-1)

■「カシューナッツ・メール」は、ソムニードの植林事業を小学生にも分かるようにと発行してきました。支援者の皆さまから、“うちの子どもが読んでも、とてもわかりやすい”と評価をいただいております。年に2回発行しましたが、どちらの号も「これまでの植林で森がよみがえり、生活が向上しました」という現地からの嬉しい便りとなりました。

 

ニュースレター「南インドだより」

(事業コード:SOM-5/2/06-2)

■2006年度から、年2回発行することになりました新ニュースレターです。他のニュースレターとはひと味違う「ソムニードが活動する南インドの人々の暮らし」をテーマにしています。1号では「まちの生活」を、2号では「村の生活」をイラストや写真をたくさん使ってご紹介しました。新ニュースレター「南インドだより」への皆さまの反応はとても良く、今後とも、より多くの方々にソムニードを知っていただけるよう、楽しい「南インドだより」を目指します。

 

交流誌「ちんなもっかる」

(事業コード:SOM-5/2/06-3)

■ソムニードに関わる人たちの素顔を伝える交流誌で、2006年度は11月に発行しました。

 

ソムニードホームページ

(事業コード:SOM-5/3/06)

■高山市の事務局にて随時更新しています。平成19年(2007年)3月にはブログも開始し、インドや日本でのソムニードの活動をリアルタイムでお伝えしています。ブログでは、皆さんのコメントやご質問に直接スタッフがお答えします。

 

年次報告書

(事業コード:SOM-5/4/06)

■2007年度(平成18年度)年次報告書を発行しました。1年の活動のご報告は、ホームページでも見ていただけるようになっております。

地域支援活動に係る事業

NPO、CBO支援事業
(事業コード:SOM-7/1/06-1)

■事務局が飛騨・世界生活文化センターに移転したことで、センター施設を会場としたイベントに参加・協力することが多くなってきました。今年は、飛騨センター自主企画催事協力団体でつくる「ひだ夢ねっと」協力会議のメンバーのNPOとして「飛騨地域まちづくり市民団体連絡協議会」の立ち上げ準備も行いました。

■昨年度に引き続き、「ひだNPO活動センター・空町倶楽部」の活動を支援しました。ソムニードのスタッフが週2日ほど、空町倶楽部に勤務しました。約2年半継続した「火曜サロン」食事会は、人手不足などにより12月で終了しましたが、野菜の販売などを通じて、地域のみなさんの「寄り合い」場としての空町倶楽部への支援は、次年度も続きます。

その他本法人の目的を達成するために必要な事業

インドネシアにおけるJICA技術協力プロジェクト「市民社会参加によるコミュニティ開発」(通称PKPM)への専門家派遣

(事業コード:SOM-8/1/06-1)

■ソムニードから、和田が3回、中田が2回、原が2回にわたって短期専門家として、インドネシアに派遣されました。現地NGO、行政職への研修、女性自助グループ育成、PKPM事業終了時評価などを通じて、ソムニードが長年培った経験や知識をインドネシアに伝えました。この事業は12月で終了しました。

 

スマトラ沖津波被災地復興支援事業(タミールナドゥ州)

(事業コード:SOM-8/1/06-3)

■シャプラニールと共同で始めた平成17年(2005年)以来の復興支援は、4月に終了しました。津波という大規模な自然災害で被災した漁師の女性たちが、ソムニードやシャプラニールの支援をバネにして、見事に自力で生活を取り戻してゆく女性たちの記録を映像や写真を中心に、報告書にまとめました。

 

外部専門家委託

(事業コード:SOM-8/1/06-4)

■南インドの第一線で活躍するファシリテーター、ジャヤチャンドラン氏(NGO、CFDA代表)にJBIC委託調査、PCUR-LINK事業でのVVK(女性自助グループ連合体)への指導などに協力をお願いしました。

 

各種キャンペーン

(事業コード:SOM-8/2/06)

■会員拡大キャンペーン
より多くの皆さんに、ソムニードの活動を知ってもらい、活動にご支援をいただくため、2006年度は3回(6月、7月、12月)の会員拡大キャンペーンを行いました。

■インドからのお礼状
2006年度から新しく、日頃の感謝を込めて、日本人スタッフとインド人スタッフが共同でお礼状を書き、インドから日本の会員・支援者の皆さん370名に発送しました。

■マイ・フォレスト支援者への情報提供
これも2006年度から始まったもので、マイ・フォレスト植林支援地域の様子を、写真を添えて、支援者の皆さん8名にお便りをお送りしました。

■入会・継続礼状
新しくソムニードの会員になって下さった方と、継続してご支援してくださる会員や支援者の皆さんへのお礼状を317通、お送りしました。

■ちりつも作戦
ソムニード事務局スタッフと理事が直接面識のある方々を中心に、少しずつ会員を増やしていこうという試みで、11名の方が会員・支援者になってくださいました。


以上の結果、2006年3月の時点で、前年度に比べ、支援してくださる方の合計が約300人増え、1,000人を超えました。しかし、会費、寄付の総計は、微増にとどまりました。

2006年会計報告

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